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月別アーカイブ: 2025年9月

建物の安全を守る!消防設備点検ってなに?いつ、どうすればいいの?

こんにちは。今回は、建物のオーナーや管理者なら必ず知っておきたい【消防設備点検】について解説します。

「点検しないとダメなのは知ってるけど、実際なにをやってるの?」
「どのくらいの頻度でやればいいの?」

そんな疑問を持っている方に向けて、わかりやすくご紹介します。

消防設備点検とは?

消防設備点検とは、火災が起きた際に「きちんと設備が動いてくれるか?」を確かめるための点検作業です。

たとえば、建物内に設置された以下のような設備が対象となります。

  • 消火器
  • 自動火災報知設備(火災報知器)
  • スプリンクラー設備
  • 非常放送設備
  • 誘導灯・避難はしご など

これらの設備は、いざという時に正常に作動して初めて意味があります。したがって、定期的に点検し、必要に応じて整備・交換を行う必要があります。

点検は義務なの?

はい、消防法により一定の建物に設置された消防設備は、定期的な点検と報告が義務付けられています。

対象となる建物の例:

  • ホテル・病院・学校・商業施設など多数の人が利用する「特定防火対象物」
  • 延べ床面積が1,000㎡以上のオフィスビルや倉庫など
  • 防火対象物として消防が指定した建物

これらの建物では、消防設備点検を行って、結果を消防署に報告しなければなりません。報告を怠ると、30万円以下の罰金や拘留の対象になることもあります。

点検はどれくらいの頻度で行うの?

点検の種類は2つあり、それぞれ実施時期が決まっています。

点検の種類 内容 実施頻度
機器点検 目視や操作で機器の外観・作動確認 6か月に1回
総合点検 実際の機能確認・実動作などの詳しいチェック 1年に1回

また、消防署への報告は以下の通りです。

  • 特定防火対象物(不特定多数が出入りする施設):年に1回報告が必要
  • 非特定防火対象物(事務所など):3年に1回の報告でOK(ただし点検自体は毎年必要)

誰が点検するの?

消防設備点検は、資格を持った専門業者に依頼するのが一般的です。主に以下の有資格者が点検できます。

  • 消防設備士
  • 消防設備点検資格者

間違えば命にかかわる設備のため、「自分でやる」ではなく、安全のためにプロに依頼するようにしましょう。

点検の流れは?

  1. 業者に点検を依頼
  2. 建物内の各消防設備を点検
  3. 不具合があれば修理や交換を実施
  4. 点検結果を報告書として作成
  5. 指定の期限までに消防署へ報告書を提出

点検後には、業者から「消防設備点検報告書」を受け取れます。この書類をもとに、報告手続きを行うのがスムーズです。

まとめ:万一の備えは“定期的な点検”から!

火災は、いつどこで起こるかわかりません。だからこそ、備えとしての消防設備が「いざという時」正常に動作することがとても大切です。

消防設備点検は義務ですが、それ以上に “人命と財産を守る”ための基本の一歩です。

建物の管理者の方、オーナーの方は、ぜひ定期的な点検と報告を忘れずに行うようにしましょう!

お問い合わせはお気軽に!

「どこに依頼すればいい?」「うちは点検の対象?」など、不明点があればお気軽に建物管理会社・最寄りの消防署、または信頼できる消防設備点検業者にご相談ください。

消防設備点検は、いざという時の安心を支える大切な仕事です。これを読んだあなたが、明日からもっと安心して建物を利用できるようになれば幸いです!