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夏に屋外設備の劣化や故障が増える理由とは?

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夏に屋外設備の劣化や故障が増える理由とは?

夏になると「エアコンが突然動かなくなった」「屋外の機械から異音がする」「排水設備にトラブルが発生した」など、屋外設備の劣化や故障が目立ちやすくなります。なぜ夏は、こうしたトラブルが頻発しやすいのでしょうか?その主な理由を解説します。

1. 高温と直射日光による負荷の増加

夏は気温が著しく上がり、屋外設備は日中ずっと強烈な直射日光にさらされます。たとえば、エアコン室外機や配管などは、通常よりも高温状態が長時間続きます。これにより機器内部の部品やモーター、配管の接続部が過熱し、摩耗や劣化が急速に進むのです。温度上昇による金属部品の膨張・収縮も、接続部やパッキン類の劣化、冷媒ガスの漏れなどを誘発します。

2. 使用時間と稼働負荷の大幅増加

暑い時期は空調や冷房機器の稼働が長時間化し、連続運転が常態となります。例えば、業務用エアコンでは通常の1.5倍の稼働時間に達する日も珍しくありません。このため、コンプレッサーやファンモーターなどの消耗が激しくなり、想定以上のスピードで劣化・故障が進行します。

3. 湿度上昇と豪雨による影響

夏場は湿度が高く、ゲリラ豪雨や台風も発生しやすい季節です。屋外設備の配管や電装部品が雨水や湿気に晒されると、サビや腐食、絶縁不良などのトラブルが増加します。また、排水系の設備では配管の劣化や詰まり、水漏れのリスクも高まります。

4. 汚れ・ホコリの蓄積と環境悪化

夏は雑草の繁茂やゴミの飛来が多く、屋外設備の周辺環境が悪化しがちです。室外機などの通気口がふさがれると冷却効率が下がり、内部温度が異常上昇して故障につながります。加えて、汚れやホコリが各部品の摩耗や詰まりを生み、「強制劣化」を早めてしまいます。

5. 経年劣化の顕在化

長年使ってきた設備は、夏の酷使がきっかけとなって今まで目立たなかった劣化や不具合が一気に顕著化しやすくなります。通常時には気づかない弱点が、夏の過酷な条件下で露呈しやすいのが特徴です。

故障・劣化を防ぐためには

このような「夏特有の条件」が重なり、屋外設備の故障リスクが高まります。定期的な点検や清掃、メンテナンスの徹底、設備周りの環境整備を行うことで、劣化の進行や突然のトラブルを未然に防ぐことができます。

夏本番を迎える前に、ぜひ屋外設備のメンテナンスを見直してみてはいかがでしょうか。